写真散歩
から

2012

(その3)

行者道の続きです。


もう5月も半ばというのに、まだ八重桜が咲き残っていました。ここらで標高700m弱ほどですが麓とは2週間くらい花期が遅いようです。手前の赤いのはツツジです。

この付近でひとりハイキングされてるかたとすれ違いましたが、八瀬から西塔までお寺のお坊さんも含めて三人しか出会いませんでした。孤独を愛する方にお勧めの散歩道です(^^ゞ


やがて道は、西塔の中心、釈迦堂に着きます。本尊の釈迦如来に拝礼して、境内を巡拝します。写真は、比叡山を開かれた伝教大師最澄上人のご廟所の浄土院のツツジです。失礼ながらお堂に背を向けて入り口の石段を写しています。


上の写真の石段(これが急で段差も高くて、いつも昇り降りに難儀します(^^ゞ )を上りつめたところにある山王院に参ります。

このお堂は非公開ですが、本尊は叡山最古と伝えられる千手観音さまです。いつも罰当たりを承知で(笑)、戸のすき間から覗くのですが真っ暗で仏様はおろか、仏間の様子もわかりません。

苔むした五輪塔の基壇に、散り椿が色を添えてました。


道なりに、東塔地区に入ります。ここは延暦寺の中心ですから、平日でもお参りの人は多いです。根本中堂で消えずの法燈と薬師如来さまを拝みます。

延暦寺の正門(山門)に当たる文殊楼の急な階段を上って、知恵の神様、文殊菩薩を拝むと、いよいよ本坂の急な下り坂が坂本まで続いていきます。


坂を半分ほど下ったところに、タニウツギが可憐な花を咲かせていました。残念ながらこの花をめでるひとも少ないようで、やはり麓までひとりも行き会いませんでした。


もう少しで、車道にでるところに山道の最後をかざる山ツツジが咲いていました。

本坂は比叡山の表参道になるのですが、今は歩いてお参りする事も少なくなり、非常に荒れています。ゴロゴロする石や、雨水がエグった穴を避けながら走り下りたので、もう足がガクガクです。

このコーナーで使用しております背景の青葉のイラストは、「りょうか」さんの素材集「もみじ葉の風」よりお借りしたものです。無断転載はお断りします。

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